成長障害の原因
小さく生まれたことが関係している成長障害
SGA性低身長症
SGAとは「small-for-gestational age」の略で、お母さんのお腹の中にいる期間(在胎期間)に相当する標準身長・体重に比べて、小さく生まれることをいいます。身長と体重の両方が10パーセンタイル(100人中小さいほうから10番目)未満であると、SGAです(図1)。出生時の身長・体重をみて専門医が判断します。
SGAで生まれても、89%が3歳までに、88%が5歳までに、身長が標準範囲に追いつくといわれています。しかし11%は3歳までに、12%は5歳までに、成長が追いつかず(図2)、その場合、SGA性低身長症が疑われます。
SGA性低身長症では、成長ホルモンによる治療が可能になります。ただし、成長ホルモン治療の対象となるための要件には、出生時の身長・体重の少なくとも一方が在胎週数相当の−2SD未満であることが必要です。
SGAで生まれ、2~3歳になっても身長が−2SDより小さく、成長曲線のグラフの傾きにそって伸びていかない場合、SGA性低身長症が強く疑われます。
SGA性低身長症の場合、成長期を通じて背が低く、成人になってからの身長も低めになると考えられています。このことから、他の低身長症と同様に、自分に自信が持てない、友達となじみにくいなどの問題が起こりうると、専門家たちの間で考えられています。
SGA性低身長症が疑われるようなら、早めに専門医を受診することが大切です。3歳以上で定められた条件を満たす場合には成長ホルモンにより治療することが可能です。

日本小児内分泌学会 下垂体・成長障害委員会:
SGA性低身長症におけるGH治療の手引き, 中山書店「小児内分泌学会ガイドライン集」2018年刊
http://jspe.umin.jp/medical/files/guide110101475_2.pdf 2025年2月参照
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